育むカタチ

◆サイズ:30×30×50(cm)
◆素材:正銅ワイヤー#18#20#24
      (着色:アクリルガッシュ)
◆制作日程:2001.8.
◆備考:朝来2001野外彫刻展in多々良木・出展
人間の手が加えられなくても「自然」にそれは育っていくのです。あたりまえのことだけれど、
忘れがちなこと。
机の上の植木鉢では消滅はするものの、残念ながら新しい命は生まれません。
自然に生まれたものは、自然の中に帰ってゆくものだと、帰していくものだと感じました。
モチーフに選んだほおずきは、命の実を大切に包み込むようなカタチをしています。
外側のガクが枯れても中の実を必死で守っているような、そんな姿をしています。
私は作品を制作することで植木鉢の中で消滅していった植物を甦らせました。育っていく過程のカタチ。
消滅してもそこから生まれてくる新しい命のカタチ。
この作品「育むカタチ」はそんな私の“思い”です。