植物をテーマに選んだのは、私にとって「今のイメージ」と「昔のイメージ」があまりにも変わって
しまったモノであるからです。今と昔では暮らしている環境が変わってしまったせいもあると思います。 
昔は北海道に住んでおり、自然の「中」で暮らしているというイメージがありました。
常に植物から何かを与えられ必要なモノとして生活をしていました。 
しかし、今の私の生活の中ではこの「逆」であるような気がします。
人の生活の中に植物があり「鑑賞するもの」「育てるもの」というイメージがあります。
これは自然の中に生活があるのではなく、生活の中に植物を拘束しているのではないのかと
思いました。本来あるべき所から鉢に植えかえられ、目の届くところで鑑賞(監視)される。
そう考えると植物の《生命感》というものが弱く感じられます。自然の中に生えている
草木に比べると「生きているのに冷たさを感じて、形だけは成しているもの」という
イメージから金属を素材に選び、あわせもつ繊細さを出すためにワイヤーを素材に選んびました。
「日常生活と植物の関係を見なおすこと」それがコンセプトです。
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