WIRE PLANT－たんぽぽのはら

◆サイズ：350×350×150（cm）
◆素材：ユニクロワイヤー＃20
　　　　　正銅ワイヤー＃18＃20
　　　　　ステンレス網
◆制作日程：1999.７.～2000.1
◆備考：1999年度　神戸芸術工科大学
　　　　　　視覚情報デザイン学科
　　　　　　卒業研究　吉武賞受賞

ワイヤーで植物を制作する時は「冷たさを感じる素材であたたかな形を作ること」のように
正反対のものの要素をくっつけてきました。この作品は、このほかにいろいろな正反対のものの
要素を組みこんでゆこうと思い「たんぽぽ」と「枯れ木」といったような２つの植物を組み合わせた
作品に仕上げました。「たんぽぽ」という花は花自体の大きさは小さいけれど、とても力強い植物です。
針金で形作るという意外性を含めて、よく見かけるものなのでつねにどこからか「見守られている」と
いうあたたかなイメージがあります。それと対照的になるのが枯れ木です。
生きている時は大きくて力強いものなのに枯れてたおれてしまうことにより抜け殻のようなもろさを
感じます。小さくても力強く生きている「たんぽぽ」。大きくても抜け殻のようなもろさを感じる
「枯れ木」が一つの空間を共有するようなインスタレーション的な作品に仕上げました。